面接のブッキング

も私がやっていました。

当時、水野プロダクションは定期的に求人広告を出していました。

求人誌に広告が掲載されると、問い合わせの電話がかかって来ます。

それを一手に受けて面接の予定を組むと言うのが私の役目でした。

ある日

お買い物のお使いを終えて

お釣りを返しに経理に寄ったときのことです。

経理の部屋の片方が応接スペースになっているのですが、部屋に入った途端に

女の人の

すすり泣く声💦💦💦

が聞こえてきました。

と思いながら、経理のお姉さんのところに行き彼女に耳打ち…

〝何かあったんですか？〟

すると経理のお姉さん

ああ、やっちゃったのか…💦

インパクト社長の

作品批判が炸裂したのだとか…

それも経理のお姉さんによると

かなりネチネチと

10分以上も持論を展開されたのだそうで…

そりゃこうなっても仕方がない

なので

気が済むまで泣かせてあげているのだそうでした…💦

採用もせずに作品批判だけするなんてムゴイのう…💦ちょっとだけ同情…

私は

持参した作品を

イモだな

と言われただけで済んだけど…

こんなケースもあったんだね。

ここだけがデザイン事務所じゃない

その彼女に似合うところが絶対あると思う。

私は小さなグラスに麦茶を入れて

〝良かったら、どうぞ〟

と泣いている彼女に差し出しました。

彼女は

ちょっとだけ気分を取り戻したようでした。

経理のお姉さんによると

私が出て行った後、5分ほどしてその彼女も

お礼を言って帰って行ったのだそうです。

次への扉を開けたんだな

それを聞いてちょっと安堵するのでした。

🔴つづく🔴

🍀まえぽん